ロンドン発の独立系ブレンダー「コンパスボックス(COMPASS BOX)」が、業界の透明性向上キャンペーン10周年を記念した限定ボトル『This is a 10-Year-Old Whisky』を発表しました。世界限定3,610本のうち日本向けの割り当て分が、2026年10月5日(月)から国内で順次展開されます。参考小売価格は税込12,320円です。

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「最も若い原酒の年数」ではなく、すべてが“ぴったり10年”

スコッチの熟成年数表示は、ブレンドに使った最も若い原酒の年数を書くルールです。そのため一般的な「10年」表記のボトルには、奥行きを出すために15年・20年といった長熟原酒が混ぜられていることが多く、消費者が中身の構成を知る手段はほとんどありません。本作はその慣習に対する問いかけとして、構成原酒のすべてを「ちょうど10年熟成」だけで揃えた、文字どおりの10年熟成ブレンデッドモルトです。

中身は2つの蒸留所・3種のモルト。コンパスボックスがニューメイクの段階で入手し、自社のファーストフィル・バーボン樽で10年寝かせたクライヌリッシュに、アードナムルッカン蒸留所のピーテッド/アンピーテッド原酒(いずれもファーストフィル・バーボン樽で10年)を重ねています。度数は50.5%、ノンチルフィルター・無着色。手がけたのはウイスキーメーカーのサミュエル・トラヴァースとマイケル・スティーブンソンです。

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なぜ今、この一本に意味があるのか

コンパスボックスは2016年、ブレンドに使った全原酒の熟成年数を開示しようとして、法規上の問題を指摘された経緯があります。これをきっかけに「レシピを消費者に開示する権利」を訴える透明性キャンペーンを展開してきました。今回の10年ボトルは、その10年間の主張を“中身そのもの”で示した記念作といえます。

公表されたフレーバーは、ピンクレディ種のりんご、ルバーブ・クランブル、カスタード、パイナップル・アップサイドダウン・ケーキ、ホワイトチョコレート、バニラ・パンナコッタ、アプリコットとナツメグ。ワクシーで沿岸的なクライヌリッシュに、アードナムルッカンのスモークと力強さが加わる構成で、バーボン樽由来の甘やかさが軸になりそうです。蒸留所名を明かすこと自体がボトラーズ的な楽しみ方に近く、当サイトの読者にも注目してほしい一本です。世界3,610本と数が限られるため、気になる方は発売日前後に取扱店をチェックしておくのが確実でしょう。

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出典: PR TIMES(COMPASS BOX)