茨城県大洗町に、新たなウイスキー蒸溜所「磯の浜蒸溜所(ISONOHAMA DISTILLERY)」が誕生します。運営する株式会社古川酒造 磯の浜蒸溜所(代表取締役社長:木内敏之)が2026年10月1日に発表したもので、蒸溜所の始動は2027年春の予定です。

本事業は、「常陸野ネストビール」「日の丸ウイスキー」で知られる木内酒造、メキシコのフラタニティ・スピリッツ(Fraternity Spirits World SA)、旧古川酒造店の大里愛氏が出資・参画する合弁事業。木内酒造の製造・蒸溜所運営の知見と、フラタニティ・スピリッツのグローバルな販売網を組み合わせ、国内外への発信を狙います。

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「日本で最も海に近い酒蔵」を蒸溜所に再生

舞台となるのは、かつて「日本で最も海に近い酒蔵」と呼ばれた旧古川酒造店の跡地です。同店は慶応年間(1865〜1868年)創業で、「松籟」「黄門」などの銘柄を手がけ130年以上にわたり大洗の酒文化を担ってきました。昭和期には「清酒カクテルバー」など斬新な企画で浜辺のバー文化を育み、蔵に残る書斎には当時ウイスキーづくりを研究していた痕跡もあったといいます。幕末から昭和に建てられた蔵の梁や柱を生かし、製造空間として再生します。

ピートの代わりに「海藻」で燻す

最大の特徴は、茨城県産の麦を使い、ピートに代えて海藻で麦芽を燻す試みです。潮気を感じるブリニー(briny)な味わいを狙い、自社製麦を手がける木内酒造の技術を活用。専用設計の銅製ポットスチルで蒸溜し、海に近い大洗の地で熟成させます。リキュールやボトルドカクテルもラインアップ予定です。

始動後は見学ルートや展示エリア、蒸溜所限定品のショップ、テイスティングバーを備えたビジターセンターも整備されます。見学開始時期などの詳細は公式サイトやInstagramで後日告知されます。初の製品が出るのは数年先になりますが、それまでは木内酒造の「日の丸ウイスキー」で、同社のウイスキーづくりの方向性を味わっておくのも良いでしょう。

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出典: PR TIMES(株式会社古川酒造 磯の浜蒸溜所)