スペイサイドのザ・バルヴェニー蒸溜所が、1931年3月5日に蒸溜した原酒をボトリングした「ザ・バルヴェニー 1931コレクション 88年」を発表しました。熟成期間88年はウイスキー史上最長で、世界最古のスコッチの記録を塗り替える一本です。日本の正規代理店ブラウンフォーマンジャパンが明らかにしました。

カスクNo.239、88年眠ったシェリー樽

原酒はスペイン・ヘレスで調達されたヨーロピアンオークのシェリー樽(カスクNo.239)に詰められ、ダフタウンの熟成庫で世代を超えて守られてきました。2019年にモルトマスターのケルシー・マッケニー氏が「時が来た」と判断してボトリング。生産数はわずか17本で、限られたプライベートクライアントとコレクター向けに提供され、日本国内での販売予定はありません。ボトルはアーティストのダニエル・アーシャム氏が手がけたブロンズ彫刻に収められ、88層のオーク材や役目を終えた蒸溜器の銅も組み込まれています。

1931年はバルヴェニーにとって、蒸溜所内のフロアモルティングが稼働した原点の年。世界恐慌と米国禁酒法で業界が揺れる中で始まった自家製麦は、今も続くブランドの蜂蜜のような甘さの源とされています。

日本で買えるのは「1931コレクション 12年」

コレクションには、より手に取りやすい2本も加わります。「12年」は100%自家製麦の大麦を使い、アメリカンオーク樽で熟成後、カスクNo.239と同じヘレス産シェリー樽で仕上げたもの。日本では11月中旬に発売予定です。「15年」は自家栽培・自家製麦の大麦だけで造られ、9月から世界の免税店限定で販売されています。

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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

自社で大麦を育て、麦芽を床に広げて手で返す——こうした工程を今も続ける蒸溜所は数えるほどしかありません。88年という数字は話題性だけでなく、その積み重ねの証でもあります。88年は手が届かなくても、同じ製法と樽の物語を共有する12年は、発売時に注目したい一本です。

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出典: PR TIMES(ブラウンフォーマンジャパン)/ BARREL365