長野県野沢温泉村のNozawa Onsen Distillery株式会社は2026年9月26日、野沢温泉蒸留所として初となるシングルモルトウイスキー「Barrel Hall Series」を2026年11月6日(金)に発売すると発表しました。3年の熟成を経た蒸留所初のウイスキーで、容量700mL・アルコール度数47%、希望小売価格は13,200円(税込)。蒸留所、公式オンラインストア、取扱店などで販売されます。
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道祖神祭りに着想を得た「世代をつなぐ」一本
製品コンセプトは「Whisky Connects Generations.(世代をつなぐ)」。国の重要無形民俗文化財で日本三大火祭りの一つに数えられる野沢温泉の「道祖神祭り」では、世代ごとに役割を担いながら知識や誇りが受け継がれてきました。時間をかけて造り、次の世代へ手渡していくウイスキー造りにその文化との共通点を見いだし、商品に込めたといいます。ボトルは祭りの御神木に使われるブナの木を3Dスキャンし、樹肌の質感や輪郭を表面に写し取ったデザインです。
原料は代表リチャーズ・フィリップ氏の故郷であるオーストラリア産の大麦麦芽。米国製ハンマーミルで一般的なシングルモルトより細かく粉砕した仕込みと、「ホールマッシュ」と呼ばれる無濾過仕込みという2種類の製法で得た原酒をブレンドしています。公式のテイスティングノートは、香りがハチミツやクレームブリュレ、味わいはトフィーにフルーツケーキやチョコレートのニュアンス、余韻はモルト由来の甘みとスパイスが続くとしています。
ジンで世界評価を得た蒸留所のウイスキー初陣
野沢温泉蒸留所は2022年12月、村の中心部にある歴史的な缶詰工場をリノベーションして誕生しました。クラフトジンは国際コンペティションで20以上の賞を獲得し、2023年のサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションでは出品4種すべてが金賞を受賞しています。ジンで評価を確立した新興蒸留所が、ウイスキーでどのような個性を示すのかは注目点です。
国内ではクラフト蒸留所の初リリースが相次いでいますが、ハンマーミル粉砕やホールマッシュといった製法は日本では珍しく、スキーリゾートとして海外客も多い野沢温泉という立地も含め、国内外の愛好家の関心を集めそうです。一般発売に先立ち、発表当日の9月26日には村民向けのお披露目会も設けられました。初リリースは数量が限られることも多いため、購入を検討している方は公式オンラインストアの案内をこまめに確認しておくとよいでしょう。