オークションで落札されたウイスキーとして史上最高額の記録を持つ「ザ・マッカラン 1926」が、再びオークションにかけられます。米Robb Reportによると、サザビーズが10月9日、スコットランド・スペイサイドのマッカラン蒸溜所(マッカラン・エステート)で対面形式のオークションを開催。スコッチの蒸溜所を会場にしたオークションは史上初で、1926年の蒸溜からちょうど100年という節目に合わせた企画です。

出品されるのは「ファイン&レア 60年 1926」

ザ・マッカラン 1926は、シェリー樽(カスクNo.263)1樽から1986年に60年熟成で瓶詰めされ、わずか40本のみが世に出ました。ラベル違いで、ファイン&レア・ラベルが14本、ポップアートの巨匠ピーター・ブレイク卿のデザインが12本、イタリアの画家ヴァレリオ・アダミのデザインが12本、残る2本は無地(うち1本は後にアイルランドの画家マイケル・ディロンが手描き)という内訳です。今回出品されるのは、2002年にリリースされたファイン&レア・ラベル14本のうちの1本で、予想落札価格は170万〜220万ポンド。2023年11月にサザビーズでヴァレリオ・アダミ・ラベルが樹立した世界最高額を、同じ1926年ヴィンテージが自ら塗り替える可能性があります。

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同日のオークションには、5月に発表された「マッカラン ロマンティカ コレクション」(ブレイク、アダミ、ディロンのアートワークを纏った42.6%のボトル)や、かつて世界最長熟成だった「リーチ 81年」、2005〜2016年にリリースされた「マッカラン イン ラリック シックスピラーズ コレクション」なども並びます。出品は40ロット超、総額は約230万ポンドが見込まれています。

なぜ「1926」はこれほど高いのか

1926年ヴィンテージの価値を押し上げているのは、単に古いからではありません。わずか40本という絶対数、1樽から生まれた60年熟成という物語、そして著名アーティストのラベルという美術品としての側面が重なり、「飲むための酒」を超えた資産として扱われてきました。出品のたびに最高額を更新してきた経緯から、今回の結果はウイスキーオークション市場全体の温度感を測る指標としても注目されます。

もちろん1926年のボトルは誰もが手にできるものではありませんが、マッカランの味わいの核であるシェリー樽熟成は、現行の12年でも体験できます。100年の歴史に思いを馳せながら、手の届く一本で飲み比べてみるのも一興でしょう。オークションの結果は10月9日以降、当サイトでもお伝えする予定です。

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出典: Robb Report