「ラガヴーリン16年」はアイラモルトを代表する一本として知られていますが、独立系ボトラーズ(IB)版のラガヴーリンを見たことがある人は多くありません。2026年9月に国内通販の在庫をボトラーズ38社・シリーズ名で1社ずつ検索したところ、「ラガヴーリン」の名前で売られているボトラーズ版は0本でした。見つかったのは、蒸溜所名を伏せた「別名ボトリング」が1本だけです。本記事では、なぜここまで少ないのかという構造的な背景、別名ボトリングという抜け道、ボトラーズ版の代わりにどの公式ボトルで個性の振れ幅を楽しめるか、そして記事末尾でいま実際に買えるラガヴーリン全11本を価格順にまとめました。
目次
ラガヴーリンのボトラーズ版とは?オフィシャルとの違い
ボトラーズ版とは、蒸溜所自身ではなく独立系の瓶詰め業者が樽ごと原酒を買い付け、自社の判断で熟成・瓶詰めしたウイスキーのことです。ラガヴーリン(Lagavulin)はアイラ島南岸に蒸留所を構える、ディアジオ社の「クラシックモルト」シリーズにも名を連ねる看板銘柄。オフィシャルの「16年」が代表格として広く親しまれていますが、ボトラーズ版となると流通量は極端に限られ、さらにラベルに「ラガヴーリン」と書けないケースが多いのがこの蒸溜所の特徴です。
オフィシャルとボトラーズ版、飲み比べの3つの軸
数少ない機会でラガヴーリンのボトラーズ版を手に入れたら、オフィシャルとの違いを次の3つの軸で比べると整理しやすくなります。
- ピート感とヨードのニュアンス:オフィシャルの16年は角の取れた均整の取れたピート感が特徴とされる一方、ボトラーズ版は樽ごとの個体差が出やすく、より生々しいヨード香や潮気を感じるものに出会えることがあります。
- シェリー樽比率と甘みのバランス:オフィシャルはシェリー樽由来の甘みとピートのバランスが調整されているのに対し、ボトラーズ版はバーボン樽熟成やリフィル樽由来のドライな仕上がりなど、シェリー感を抑えたタイプに出会えることもあり、素の原酒の個性を確認しやすい傾向があります。
- 度数とカスクタイプ:オフィシャルの定番は43〜48%に対し、カスクストレングス版は50%台後半になることもあり、加水しながら香りの変化を追える点も飲み比べの楽しみです。
カスクストレングスの意味や加水での楽しみ方をもう少し詳しく知りたい場合は、カスクストレングスとは?度数の意味と加水で変わる楽しみ方で基本から整理しています。
ピート感・シェリー感の違いをどう感じ取るか
グラスに注いだ直後だけでなく、時間経過とともに開く香りの変化を追うと、オフィシャルとボトラーズ版の違いがより明確になります。ラガヴーリンらしさとして語られるシェリー樽の甘みが強く出るか、それともバーボン樽由来のドライでピート主体の表情になるかは、樽タイプ次第で大きく変わります。ラベルにカスクタイプの記載がある場合は、購入前に必ず確認しておくと期待とのギャップを減らせます。
ラガヴーリンがボトラーズに好まれる理由(原酒の個性)と、それでも出回らない理由
シェリー樽由来の重厚な味わいとアイラの中での立ち位置
アイラ島の代表的なピーテッドモルトの中でも、ラガヴーリンはシェリー樽の甘みと厚みのあるボディが強調される傾向があると言われます。ラフロイグの薬品香、アードベッグの鋭いスモーキーさと並べて飲み比べると、ラガヴーリンは「重厚で余韻の長いタイプ」として語られることが多く、じっくり時間をかける蒸溜に由来するとされるこの厚みは、ボトラーズにとっても魅力的な素材です。かつてブレンデッドウイスキー「ホワイトホース」の核となるモルトだった歴史もあり、原酒そのものの評価は昔から高い蒸溜所です。
なぜボトラーズ品が少ないのか——構造的な理由
ラガヴーリンが属するディアジオ社は、原酒の外部供給に慎重な姿勢を取ることで知られる大手蒸留所グループです。自社ブランドとしての「16年」や「ディスティラーズエディション」、毎年の「スペシャルリリース」に原酒を優先的に振り向ける方針が、結果としてボトラーズへ渡る樽の数を絞る一因になっていると考えられます。カリラのようにブレンド原酒として大量に流通してきた歴史を持つ蒸留所とは事情が異なり、ラガヴーリンはもともとの生産規模自体が突出して大きいわけではないことも、希少性を後押ししていると言えるでしょう。
実際、2026年9月の調査ではゴードン&マクファイル、シグナトリー・ヴィンテージ、ダグラスレイン、ケイデンヘッド、ハンターレイン、ベリーブラザーズ&ラッドの主要6社をはじめ、中堅・少数ボトラーズや国内の瓶詰業者まで社名で横断検索しましたが、「ラガヴーリン」名義のボトラーズ品は1本も見つかりませんでした。「他の蒸留所ほどボトラーズ版が見つからない」という感覚は、数字の上でも裏付けられています。
蒸溜所名を伏せた「別名ボトリング」という抜け道
ラガヴーリンの原酒がボトラーズから出る場合、ラベルに蒸溜所名を記さず、「アイラ・シングルモルト」や独自のブランド名で販売されることがあります。今回見つかった唯一の実質的なボトラーズ版「クラシック・オブ・アイラ」もこの形式で、ラベルには蒸溜所名がなく、販売店が商品名で「中身はラガヴーリン」と明記しているものです。ただし、名前の伏せられたアイラモルトがすべてラガヴーリンというわけではありません。「シークレット・アイラ」のように中身が複数の蒸溜所にまたがる総称もあるため、販売店が蒸溜所名を明記しているかどうかを判断の基準にしてください。
主要ボトラーズ各社のラガヴーリン表現を比較する
ボトラーズの定番として名前が挙がる各社について、2026年9月30日時点で「ラガヴーリン」の国内在庫があるかを社名ごとに確認しました。在庫が確認できたものを先に、見つからなかった社を後に並べています。
| ボトラーズ | ラガヴーリンの国内在庫(2026年9月) | 他蒸溜所での定番シリーズ | この蒸溜所での扱い |
|---|---|---|---|
| クラシック・オブ・アイラ(蒸溜所名非表記) | 1本(約8,680円) | — | 唯一の実質ボトラーズ版。58度のカスクストレングス |
| ゴードン&マクファイル | 0本 | コニサーズチョイス | カリラなど他のアイラは豊富だが、ラガヴーリンは確認できず |
| シグナトリー・ヴィンテージ | 0本 | カスクストレングスコレクション | 確認できず |
| ダグラスレイン | 0本 | オールドパティキュラー/XOP | 確認できず |
| ケイデンヘッド | 0本 | オーセンティックコレクション | 確認できず |
| ハンターレイン/ベリーブラザーズ&ラッド/ダンカンテイラー | 0本 | オールドモルトカスク ほか | 確認できず |
このほか、アデルフィ、ブラックアダー、キングスバリー、ウィルソン&モーガン、A.D.ラトレー、ブティッキー、エレメンツオブアイラ、サマローリ、シルバーシール、ウイスキーエージェンシー、信濃屋、三河屋などでも社名検索しましたが、ラガヴーリン名義の商品は見つかりませんでした。
クラシック・オブ・アイラ ─ 現状唯一の「実質ボトラーズ版」
蒸溜所名を記さずに瓶詰めされた、58度のカスクストレングスのアイラ・シングルモルトです。独立瓶詰業者のリリース(フランスのジャン・ボワイエ社とされる)で、販売店が「中身はラガヴーリン」と明記しています。強烈なスモーキーさとヨード、潮の風味が前面に出る構成で、43度に整えられた公式16年とは密度がまったく違います。1万円を切る価格でラガヴーリン系の原酒をカスクストレングスで飲めるという点で、現状もっとも現実的な選択肢です。ただし在庫は少数で、他店では蒸溜所名を伏せたまま販売されていることもあります。
名前は挙がるが、現状ラガヴーリンでは見つからない社
以下の各社は他の蒸溜所ではボトラーズの定番ですが、2026年9月時点でラガヴーリン名義の国内在庫を確認できませんでした。過去にはリリース実績がある社もあるため、情報価値として特徴を残しますが、「探せば見つかる」前提で予算を組むのはおすすめしません。
- ゴードン&マクファイル:長期熟成の原酒在庫を豊富に持つことで知られ、コニサーズチョイスシリーズで穏やかな熟成香のリリースを出す社。アイラではカリラの在庫が厚い一方、ラガヴーリンは見当たりません。背景はゴードン&マクファイルとは?コニサーズチョイスの魅力を徹底解説で解説しています。
- シグナトリー・ヴィンテージ:蒸留年・カスク番号・本数がラベルに明記され、初心者にも読み解きやすい社。ラガヴーリンは現状対象外です。成り立ちはシグナトリー・ヴィンテージ完全ガイド|シリーズ構成と選び方を参照してください。
- ケイデンヘッド:無着色・ノンチルフィルタードで原酒の質感をそのまま瓶詰めする哲学を持つ社。ラガヴーリンで見かけたら希少な機会です。詳しくはケイデンヘッド「グリーンラベル」とは?無着色・ノンチルフィルタードにこだわる理由とノンチルフィルタード(冷却濾過なし)とは?味への影響を解説で確認できます。
- ダンカンテイラー/ハンターレイン/ベリーブラザーズ&ラッド/ダグラスレイン:いずれもラガヴーリン名義の流通は確認できませんでした。
ボトラーズ版がないなら、何で「振れ幅」を楽しむか
ボトラーズ版の醍醐味は「同じ蒸溜所でも樽と度数でここまで変わるのか」を確かめることですが、ラガヴーリンの場合は公式ラインナップ自体がその役割を担っています。48度の8年、43度の16年、PXシェリー樽で後熟したディスティラーズエディション、そして毎年カスクストレングスで出る12年スペシャルリリース。迷ったら、まず16年で基準を掴み、樽出しの密度を見たいならクラシック・オブ・アイラか12年スペシャルリリース、甘さの振れ幅を見たいならディスティラーズエディションという順序が失敗しにくい選び方です。
価格帯別に見るラガヴーリンの選び方
ラガヴーリンは名義付きのボトラーズ版が流通していないため、実際の選択肢は公式ボトルと別名ボトリング1本です。そのぶん価格帯ごとの役割がはっきりしています。
1万円以下 ─ 8年・クラシック・オブ・アイラ・10年
最初の一本なら8年(約6,000円)。2016年の蒸溜所創業200周年を機に登場した48度のボトルで、若さゆえにピートとスモークが直球で届きます。ボトラーズ的な体験を求めるならクラシック・オブ・アイラ(約8,700円)。58度のカスクストレングスで、8年との差は度数と密度の差としてはっきり出ます。10年(約9,900円)は主に免税店向けに展開される43度の規格で、16年より軽快な方向です。
1万円台 ─ 16年・ディスティラーズエディション・12年スペシャルリリース
16年(約10,000円)がラガヴーリンの味の基準です。ボトラーズ版や限定品を評価するための物差しとして、一度は飲んでおきたいボトル。ディスティラーズエディション(約15,000円)はペドロ・ヒメネス(PX)シェリー樽で後熟させたもので、16年の甘みをさらに押し出した表現です。12年スペシャルリリース2022(約18,000円)は、公式ながらカスクストレングスで瓶詰めされる限定品で、ボトラーズ版に最も近い体験ができる選択肢です。
2万〜4万円 ─ スペシャルリリース最新作・オファーマン11年
12年スペシャルリリースの2024年版(約22,000円・57.4度)と2025年版(約25,800円・56.5度)は、年ごとにテーマと仕上げが変わる限定品です。飲み比べると、同じ12年・同じカスクストレングスでも年ごとの差が見えてきます。オファーマン11年(約26,800円)は、ラガヴーリン愛好家として知られる俳優ニック・オファーマンとの共作で、内側を強く焦がした樽(チャーレッドオーク)で仕上げた46度・750mlのボトルです。
4万円超 ─ コレクター向け
公式のシングルカスク・プログラム「カスク・オブ・ディスティンクション」の1997年蒸溜21年(約39万円)と、1970年代流通の12年ホワイトラベル(約55万円)がこの価格帯に当たります。いずれも飲むためというより、蒸溜所の歴史を手元に置くためのボトルです。狙って買うというより出会いを待つ性質のもので、購入前には販売店の保管状態と真贋に関する説明を必ず確認してください。
注意:この蒸溜所で「見つからない」ボトラーズ
他の蒸溜所では定番のゴードン&マクファイル、シグナトリー・ヴィンテージ、ダグラスレイン、ケイデンヘッド、ハンターレイン、ベリーブラザーズ&ラッド、ダンカンテイラーについては、2026年9月時点でラガヴーリン名義の国内在庫を確認できませんでした。これらの社名とラガヴーリンの組み合わせで「1万円台で買える」といった前提は現状成り立たないため、予算は公式ボトルとクラシック・オブ・アイラを軸に組み立てるほうが確実です。
どこで買う?入手ルート
通販で探すときの検索のコツ
楽天市場やウイスキー専門のオンラインショップで入荷を追うなら、「ラガヴーリン ボトラーズ」ではなく、ボトラーズの社名と組み合わせて検索・アラート登録してください。商品名に「ボトラーズ」という語が入ることはほとんどないため、このキーワードでは取りこぼします。「ゴードン&マクファイル ラガヴーリン」「シグナトリー ラガヴーリン」のように社名と組み合わせるのが確実です。さらにラガヴーリンの場合は、表記ゆれの「ラガブーリン」と、別名ボトリングの「クラシック オブ アイラ」でも登録しておくと、新しい入荷を拾いやすくなります。
国内での主な入手ルート
ボトラーズ専門のオンラインショップや、輸入ウイスキーを扱う専門店の入荷情報を定期的にチェックするのが基本です。SNSで専門店のアカウントをフォローし、入荷告知を見逃さないようにする方法も有効とされています。公式ボトルは正規品と並行輸入品が混在しているため、価格だけでなく「正規」「並行」の表記も確認しましょう。ボトラーズウイスキー全般の購入ルートの使い分けはボトラーズウイスキーはどこで買う?通販・専門店・バーの使い分けで整理しています。アイラ島の他の蒸留所とあわせて探したい場合は、【深掘り】アイラモルト×ボトラーズ — スモーキー好きのための選び方完全ガイドや、ボトラーズ版が比較的豊富なカリラのボトラーズ品という選択肢|オフィシャルとの違いと希少ボトルの狙い方もあわせてチェックしてみてください。
購入前に確認すべきポイント・注意点
信頼できる販売元を見極めるチェックリスト
希少なボトルほど、購入前の確認を丁寧に行うことが大切です。特にラガヴーリンのような流通量の少ない銘柄は、SNSや掲示板で「入荷情報だけ」が先行して拡散されることがあり、焦って未確認の販売元から購入してしまう失敗も見られます。急いで決めず、以下の項目で情報を照合する習慣が結果的に一番の近道になります。
- 販売元がボトラーズ品の取り扱い実績を明記しているか(専門店としての運営年数や取扱銘柄数)
- ラベルの蒸留年・ボトリング年・カスク番号・本数といった基本情報が写真や商品説明で確認できるか
- 蒸溜所名が伏せられた商品の場合、販売店が中身の蒸溜所をどう説明しているか
- 価格が極端に相場からかけ離れていないか(本記事末尾の一覧が相場の目安になります)
- 並行輸入品か国内正規代理店経由かが明記されているか
相場の背景にある値上がりの理由についてはなぜボトラーズウイスキーは値上がりしているのか?理由と選び方でも解説しています。
ラベルの読み方
ボトラーズ版やスペシャルリリースは、ラベルに書かれている情報量が定番品より多く、最初は読み解きに戸惑うかもしれません。蒸留年とボトリング年が両方記載されている場合は、単純な引き算で熟成年数の目安がわかります。片方しか記載がない場合は、販売元の商品説明欄で補足情報を探すのが確実です。ラベル表記全般の読み方はウイスキーラベルの読み方|熟成年数・カスクタイプ表記を理解するで体系的に確認できます。
初心者が陥りやすい失敗と回避策
よくある失敗は二つあります。一つは「ラガヴーリン」という名前だけで即決し、届いたらシェリー感がほとんどなかったというミスマッチ。カスクタイプと度数を必ず確認してください。もう一つは、蒸溜所名のない「アイラ・シングルモルト」を根拠なくラガヴーリンだと思い込んで買うことです。中身の説明がない商品は、ラガヴーリンの代わりとして買わないほうが安全です。
Q: ラガヴーリンのボトラーズ品はなぜ少ないのですか?
A: ラガヴーリンはディアジオ社の看板銘柄の一つで、自社のオフィシャルボトルやスペシャルリリースに原酒を優先的に振り向ける方針が背景にあると考えられています。加えて蒸留所自体の生産規模がカリラなどに比べて大きくないため、外部のボトラーズに渡る樽の絶対数が少なくなりやすい点も理由の一つです。2026年9月の調査では、ラガヴーリン名義のボトラーズ品は国内通販で1本も確認できませんでした。
Q: クラシック・オブ・アイラは本当にラガヴーリンですか?
A: ラベルに蒸溜所名は記載されていません。販売店が商品名で「中身はラガヴーリン」と明記しており、愛好家の間でもそう語られていますが、蒸溜所による公式な表示ではない点は理解したうえで購入してください。
Q: オフィシャルの16年とボトラーズ版、初心者にはどちらがおすすめですか?
A: まずはオフィシャルの16年でラガヴーリンらしいシェリー樽の甘みと重厚なピート感の基準を体感し、その後にカスクストレングスのクラシック・オブ・アイラや12年スペシャルリリースで違いを比較する順番がおすすめです。基準となる味わいを知らずに高度数のボトルから入ると、違いを判断しにくくなります。
Q: カスクストレングスのボトルはどう飲めばいいですか?
A: まずはストレートで香りと味の骨格を確認し、そのあとに少量ずつ加水しながら香りの開き方を追うのがおすすめです。度数が50%台後半になることもあるため、一度に大量に加水せず、数回に分けて好みの濃度を探ると失敗しにくくなります。
Q: 並行輸入品のウイスキーを購入しても大丈夫ですか?
A: 並行輸入品自体が直ちに問題というわけではありませんが、保管状態や真贋の確認が国内正規代理店経由に比べて難しくなる場合があります。販売元が並行輸入である旨を明記しているか、取り扱い実績や口コミが確認できるかを事前にチェックしてから購入することをおすすめします。
【2026年9月調査】いま日本で実際に買えるラガヴーリン全リスト
2026年9月30日時点で、国内通販の在庫をボトラーズ38社の社名・シリーズ名と「ラガヴーリン」「ラガブーリン」「Lagavulin」の広域検索(各3ページ)で横断調査しました。ラガヴーリン名義のボトラーズ版は0本で、ゴードン&マクファイル、シグナトリー・ヴィンテージ、ダグラスレイン、ケイデンヘッド、ハンターレイン、ベリーブラザーズ&ラッド、ダンカンテイラーのいずれも見つかりませんでした。実際に買えるのは、別名ボトリングのクラシック・オブ・アイラ1本と公式ボトル10本の計11本です。
結論:買えるラガヴーリン全11本(安い順)
実際に購入できるボトルの一覧です。商品名をクリックすると在庫ページに移動します。各ボトルの詳しい特徴は表の下で解説します。
| ボトル | 瓶詰 | 度数 | 楽天価格 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| ラガヴーリン 8年 48度 700ml 正規品 箱付 | 公式 | 48度 | 約6,050円 | 最安。若さとピートの直球 |
| クラシック・オブ・アイラ 58度 700ml(中身はラガヴーリン) | ボトラーズ(蒸溜所名非表記) | 58度 | 約8,680円 | 唯一の実質ボトラーズ版。CS |
| ラガヴーリン 10年 43度 700ml 箱付 | 公式 | 43度 | 約9,900円 | 免税店向け規格。軽快寄り |
| ラガヴーリン 16年 43度 700ml 正規品 箱付 | 公式 | 43度 | 約10,230円 | 味の基準。まずはこれ |
| ラガヴーリン ディスティラーズエディション ダブルマチュアード 43度 700ml | 公式 | 43度 | 約15,480円 | PXシェリー樽後熟。甘さ最大 |
| ラガヴーリン 12年 スペシャルリリース 2022 700ml | 公式(限定) | CS | 約18,480円 | 12年CSの最安 |
| ラガヴーリン 12年 スペシャルリリース 2024 57.4度 700ml | 公式(限定) | 57.4度 | 約22,000円 | 「炉端のおとぎ話」 |
| ラガヴーリン 12年 スペシャルリリース 2025 56.5度 700ml | 公式(限定) | 56.5度 | 約25,800円 | 最新作「穀物と残り火」 |
| ラガヴーリン オファーマン 11年 チャーレッドオーク 46度 750ml | 公式(限定) | 46度 | 約26,800円 | 俳優ニック・オファーマンとの共作 |
| ラガヴーリン 1997 カスク・オブ・ディスティンクション 21年 #1 | 公式(シングルカスク) | — | 約390,000円 | ディアジオ公式の単一樽 |
| ラガヴーリン 12年 ホワイトラベル 1970年代流通 | 公式(オールドボトル) | — | 約550,000円 | 半世紀前の流通品 |
価格・在庫は変動します。とくに限定品や別名ボトリングは本数が限られ、売り切れると次の入荷時期が読めません。同一ボトルでも店舗によって数千円〜1万円以上の差が出るケースがあるため、購入前に複数店舗を確認してください。
ボトラーズ版(別名) クラシック・オブ・アイラ ─ 唯一の実質ボトラーズ版
ラベルに蒸溜所名はなく、「クラシック・オブ・アイラ」という名前で瓶詰めされたアイラのシングルモルトです。販売店が商品名で「中身はラガヴーリン」と明記しています。蒸溜所名を伏せるのは、蒸溜所側が自社名義での外部ボトリングを認めない場合に使われる方法で、ラガヴーリンのように原酒の外部供給が絞られている蒸溜所では、ボトラーズ版はこうした形でしか出てこないことが多くなります。
58度のカスクストレングスで、強烈なスモーキーさ、ヨード香と潮の風味がそのまま届きます。公式16年の43度とは密度がまったく違うため、16年と並べて飲むと「度数と加水が味をどう変えるか」がはっきりわかる一本です。
(価格・在庫は2026年9月30日時点。売り切れの場合があります)
公式ボトル① 定番 ─ ボトラーズと比べるための基準
ボトラーズ版や限定品を評価するには、公式の味を知っておく必要があります。基準となるのが16年。シェリー樽由来の甘みと重厚なピートが層になった、この蒸溜所の評価を決定づけた味わいです。1万円前後。
(価格・在庫は2026年9月30日時点。売り切れの場合があります)
最も手頃なのが8年。2016年の創業200周年を機に登場した48度のボトルで、16年より若く、ピートとスモークが直球で届きます。16年との飲み比べで「熟成年数が何を丸めるのか」がわかります。
(価格・在庫は2026年9月30日時点。売り切れの場合があります)
10年は主に免税店向けに展開されている43度の規格です。国内では並行輸入での流通が中心で、16年より軽快な方向の表現です。
(価格・在庫は2026年9月30日時点。売り切れの場合があります)
公式ボトル② 樽違い・限定 ─ 振れ幅を楽しむならここ
ディスティラーズエディションは、ペドロ・ヒメネス(PX)シェリー樽で後熟させたダブルマチュアード。16年の甘みをさらに押し出した表現で、同じ蒸溜所の中で「甘さの振れ幅」を確かめられます。
(価格・在庫は2026年9月30日時点。売り切れの場合があります)
12年スペシャルリリースは、ディアジオが毎年発表する限定シリーズの一本で、公式でありながらカスクストレングスで瓶詰めされます。ボトラーズ版が手に入らないラガヴーリンにおいて、樽出しに近い体験ができる公式の選択肢です。年ごとにテーマと仕上げが変わるため、2022・2024・2025年版が並行して流通しています。
(価格・在庫は2026年9月30日時点。売り切れの場合があります)
(価格・在庫は2026年9月30日時点。売り切れの場合があります)
(価格・在庫は2026年9月30日時点。売り切れの場合があります)
オファーマン11年は、ラガヴーリン愛好家として知られる俳優ニック・オファーマンとの共作シリーズ。内側を強く焦がした樽(チャーレッドオーク)で仕上げ、46度・750mlで瓶詰めされています。
(価格・在庫は2026年9月30日時点。売り切れの場合があります)
コレクター向け(4万円超)
カスク・オブ・ディスティンクション 1997 21年は、ディアジオが公式に展開するシングルカスク・プログラムの一本。単一の樽から瓶詰めされる点ではボトラーズ版と同じ性格を持ちながら、蒸溜所公式という、ラガヴーリンでは極めて珍しい形態です。
(価格・在庫は2026年9月30日時点。売り切れの場合があります)
12年 ホワイトラベル 1970年代流通は、ラガヴーリンがブレンデッド「ホワイトホース」の核だった時代のオールドボトルです。飲むためというより、蒸溜所の歴史を手元に置くためのボトルです。
(価格・在庫は2026年9月30日時点。売り切れの場合があります)