北海道登別市で、地元の建設会社が市内初となるウイスキー蒸留所の新設を計画していることが分かった。北海道新聞デジタルが2026年7月17日、独自報道として伝えた。

旧婦人センターを蒸留所に転用

計画の舞台となるのは、JR登別駅前に位置する旧登別市婦人センター。2023年2月に閉鎖されて以降、跡地活用が課題となっていた建物で、登別市は地域のにぎわい創出や経済活性化につながる魅力的な提案を選ぶため、公募型プロポーザルによる売却先の募集を実施していた。この公募で地元建設会社の遠田建設が優先交渉権者に選定され、同社が建物を取得したうえでウイスキー蒸留所として整備する方針という。着工は2026年度内を予定しており、既存の建物を生かした改修による開設になるとみられる。稼働開始時期や生産規模、銘柄構想など具体的な事業計画は現時点では明らかになっていない。

公共施設の再活用で新たな観光資源に

北海道内ではニッカウヰスキー余市蒸溜所厚岸蒸溜所など全国的に知られるウイスキー蒸留所が存在するが、登別温泉で知られる胆振管内の登別市にはこれまで蒸留所がなかった。老朽化した公共施設をウイスキー蒸留所として再生する試みが実現すれば、駅前エリアの新たな観光・産業資源となり、温泉と合わせた周遊コースの目的地にもなり得る。国内各地で小規模蒸留所の新設が相次ぐ中、遊休公共施設の活用という切り口は他地域の同様の取り組みにとっても参考になりそうだ。今後、具体的な整備計画や稼働時期に関する続報が待たれる。

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出典: 北海道新聞デジタル